旅行記

京都東山の南禅寺で禅の美しさを知る

3月15日から3月18日までの京都旅行、3日目です。

前回は、京都の繁華街、四条河原町界隈を散策したという内容だったのですが、本日はやっと京都観光へ出かけます。

しかし、時は3月中旬。東京では外出自粛の呼びかけも始まっていました。

今回、私は必要な予定があったための京都訪問だったとはいえ、観光ができるのはあくまでオマケ。

あまり人が多そうな場所は避けることにしました。

京都四条河原町で街ブラをする3月15日から3月18日までの京都旅、2日目です。 前回は、京都に到着し、美味しいものを堪能したのですが、今回は京都の中心部、四条...

 京都本日は晴天なり

この日は前日までの寒さがウソのように、気持ちの良い快晴。

気温も上がり、ダウンコートをしっかりと着込まなくても寒さを感じることはありませんでした。

この時期の東京は、桜の見頃が近いとニュースで報じられていました。京都は桜のつぼみはだいぶ膨らんでいましたが、まだ開花とまでは至らず。

しかし、とても春を感じさせる気持ちの良いお天気でした。

前日までの寒さがウソのよう。

人混みを避けたいと考えていた私は、京都の碁盤の街の目の外れ”東山”へ向かいました。

地下鉄の東山駅の階段を上り外へ出ると、春の日差しでポカポカ陽気。お散歩日和でした。

南禅寺と水路閣

地下鉄出て、歩くとすぐに見えてきたのが「蹴上インクライン」史跡。

”インクライン”とは

ざくっというと、傾斜面にレールを敷いて、動力で台車を動かして船や貨物を運ぶ装置のこと。

この、蹴上インクライン は、琵琶湖の水を京都市へ流すために、明治時代に作られた琵琶湖疎水(びわこそすい)の一部。

琵琶湖疎水は第1と第2の疏水があり、水道用水の他に、水力発電、灌漑、下水、工業用水、水運とたくさんの用途がありました。

その中で、京都と滋賀の大津間の船舶輸送の際、落差の大きな場所は船が運行できないので、台車に載せて上下させインクラインで運行していました。

動力は、蹴上発電所の電力を使用した巻き上げ機だそうで、10分から15分ほどの通過時間だったそう。

ここを船が通っていたとは・・・。

今やすっかりインスタ映えのスポットとなったようで、この日も写真を撮る人たちが何組も思い想いの構図で、写真に夢中でした。

きっと、インクラインが・・・とか、船が・・・とかそんなことを考えて妄想を膨らませているのは私くらいなものです。

桜はまだでしたが、桜並木のスポットでもあるそうで、桜が咲けばますます映えそう。
みんなとても楽しそうで、平和な光景。

南禅寺への道のり

インクラインを一通り歩いて下っていると、あたりは古い建物や寺院だらけ。

ふと、通りががった小さな寺院の門の中から見えた庭園もさすが京都。

門から見える風景を考えて、庭がお手入れされていることが素人でもわかるほどバランスの取れた美しい庭。

ちょっと、自分が、何かしらの違いが判る人間になれたような気すらしてきます。(勘違いです)

そして、5分ほど歩くと見えてきたのが南禅寺でした。

禅寺の最高峰

禅寺とは、禅宗の寺院ですが、宗派もいろいろ沢山あるようです。(非常に雑でごめんなさい)

その中でも、京都五山(天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺)と鎌倉五山(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺)が、禅宗の保護と統制のために格式の高い寺院とされているようです。

しかし、南禅寺はその京都五山、鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院。日本最初の勅願禅寺です。

”勅願寺”とは

建立当時の天皇により、国家や皇室の繁栄を祈願して建てられた祈願寺。有名な清水寺もそのひとつで、昔の都が京都だったことから、主に関西に集まっているみたいです。

入り口をくぐり中を歩くと、重要文化財の「三門」へ続く道。そして、お庭が両脇に続いています。

お庭には、綺麗な苔が広がっていました。

絶景かな!南禅寺の三門

道の先に、静かに荘厳にたたずむのがこの三門。

歌舞伎で、「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」という石川五右衛門と羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)の対立を描いた有名な演目があります。

その中の名シーンで、石川五右衛門がキセルをふかしながら、三門の上で

絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両……(絶景だ絶景だ、春の夕暮れの眺めが千両とは、安い安い。この五右衛門から見れば、万両、万々両だ・・・<テキトー訳@ひつじこ>)」

と言っているシーンがあります。

その五右衛門が、立って眺めていたのがこの三門からの眺めです。

たびたび、争いごとで壊されてしまい現在の三門ができたのは1628年だそうで、それでも約400年ほどここに建ち続けていると考えると、すごい。

伝統的な禅宗建築といわれるもので、とても力強く重圧な柱が並んでいます。

500円払うと、その石川五右衛門が立って京都の街を眺めていたという、2階部分へも上がることができます。

絶景かなという名台詞通り、京都の街並みを一望することができます。おそらく春の夕暮れは、まさに「値万々両」なのだと思います。

この三門は、仏教の教えで

(物事にこだわらない)」「無想(他と比較差別しない)」「無願(ない物ねだりをしない)」の三つの煩悩を表していて、この三門を抜けることで「解脱=悟り」を得ることができる

という教えを表している物だそう。

そのため、「三解脱門」とも呼ばれているそうです。

私は、煩悩まみれなので、とても抜けることはできそうもありません・・・・。

三門をくぐり抜けると正面に、法堂が見えてきます。

禅寺での参拝の作法は、あまりわからないのですが、とりあえず見よう見まねで参拝。

そして、法堂の天井には、ハッとするほど迫力のある雲龍図が見下ろしていました。

ここへ続く水路閣

南禅寺を歩いていると、突然煉瓦造りの明らかに異質な建築物が見えてきました。

これが、先ほどのインクラインにつながっている琵琶湖疎水の水路閣。

琵琶湖疎水は、明治維新後の国をあげた一大プロジェクト。

南禅寺の庭を通すということで、反対もとても多かったようですが、景観にマッチするようにとアーチ型のモダンなデザインになったそう。

CMや絵画などにも使われる人気スポットなので、こちらも楽しそうに写真を撮る人たちが沢山いました。

和の風景にある、赤レンガ建築ってノスタルジック。

琵琶湖疎水は、取水地から終点まで追いかけるファンもいるほど、大切にされており、人気のスポットなんだそう。

京都にある何気ない風景

南禅寺を出て、二条通までお散歩。

ふと、人気のブルーボトルコーヒーを発見。

建物もなんとも京都らしい町屋の店舗。

そこに入っていく、着物姿の女性たち。

こいう何気ない景色が京都らしく、見ているただの通行人の私も、より旅の非日常感を味わう場所だなぁ。やっぱり、好きです、京都。

3日目は、まだまだ続きます。

ABOUT ME
hitujico/ひつじこ
hitujico/ひつじこ
九州の片田舎出身で、現在は東京都内に住んでいます。 好きなこと・興味関心は、旅行、本を読むこと、料理、美術館巡り、喫茶店巡り、文房具など。