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台湾発の誠品生活が東京日本橋に!アジアで最も優れた書店の魅力

大人気の海外旅行先「台湾」。日本からのアクセスもよく、文化の違いもあまり大きくないことから、とても気軽に行ける場所ですよね。

また近年は、台湾グルメも注目を集めリピーターも多い旅先になりました。

そんな台湾の旅先で、お土産を一度に色々購入できる場所として人気なのが、台北発祥の「誠品書店」です。

その誠品書店が、2019年9月に日本橋にできました。

誠品書店・誠品生活とは

まず、誠品書店について。誠品書店は、台湾の大型書店チェーンです。当初は芸術方面の書籍を中心に取り扱っていたそうですが、現在は総合書店として展開しています。

また、その後、書店を中心としたショッピングセンターとして発展しました。

 

「アジアで最も優れた書店」に選ばれた!

この書店、実は、2004年に、アメリカのニュース雑誌TIMEのアジア版で「アジアで最も優れた書店」に選ばれています。

そして、2009年から誠品生活として「チェーン店だが、コピーはしない」という店舗づくりのもと、台湾全土に展開。

中国の蘇州、深圳や香港などにもお店があり、日本橋店がちょうど記念すべき50店舗目です。

しかし、50店舗ありながら、どれ1つとして同じ店がないというのが凄いところ。

2015年には、アメリカケーブルテレビチャンネルのCNNが、その営業スタイルや、様々な言語の書籍を取り扱っていることを評価し、最も優れた17の書店として取り上げています。

「世界で最もクールな百貨店」として、世界中からその店作りなどが高く評価され注目を集める、ちょっと気になる書店なんです。

 

「クールな百貨店」の理由

「チェーン店だが、コピーはしない」。1店舗1店舗それぞれ異なる店作りというのは、結構あるあるじゃないかと思うのですが、他と誠品生活の違いとは何か。

ホームページによると

読書を中心に「本とくらしの間」にある複合的なイノベーションに力を注いできました。そして現在、書店、ギャラリー、ホール、小売り、文化クリエイティブ・ブランド、アーティスティックなホテル、文化的な住まい、グルメやアルコール類など、さまざまな文化的なコンテンツを基礎とした複合的な文化のトポスとなっています。

http://www.eslitespectrum.jp/about

誠品生活の店舗は、外観や内装、商品のレイアウトなどの店舗も全く店構えが違うのに、「誠品らしい」という世界観がどの店舗にもあることが有名です。

それは、その店舗がある土地の文化をうまく落とし込んで、解釈し編集するその作り込みのクオリティーがとっても高いこと。それが、注目を集めるポイントなのです。

また、店舗づくりを通して、無名デザイナーなどを発掘し、才能を集め、台湾の文化そのものを育てていることが注目さている最大の凄さなのです。

誠品生活から羽ばたいたブランドは多数あり、今や台湾文化のプラットフォーマーとなりつつあるのが、誠品生活。

台湾中の才能原石を探し、時間と費用をかけて育て、まわりまわってそれが個性になり、誠品生活のブランド力を押し上げているのです。

書店から始まった誠品生活には、「選書」という目利きの社内文化があったそうで、それを企業風土に持ち込んだことが、文化を生み出すことへつながっています。

日本の蔦屋書店が、コンセプト店舗展開のお手本にしたのが、誠品生活です。

この企業理念、確かに「クール」ですよね。

 

誠品生活日本橋ってどんな感じなの

誠品生活が、その店舗がある土地の文化の編集クオリティーが高い「カルチャー体験」店舗だというのは、伝わったでしょうか。

では、台湾発の誠品生活に「日本橋」はどんな風に解釈されたのでしょうか。

 

誠品生活の出発点「誠品書店」の書籍選書がおもしろい

誠品生活の理念の基にもなった、書籍の選書。台湾の誠品書店のスタッフによって選書されています。

ベストセラーや話題の本を中心い選んでいるわではないため、やはりとても個性的です。

「日本の本、私が選んだこの一冊」というコーナーには、『吾輩は猫である』の隣に、『佐藤可士和の超整理術』がありました。

なるほどね〜笑なんか、日本人のイメージってこんな感じなのでしょうか。

ずらっと並べれた推薦図書も、料理やエンタメなどが並んでいますが、どれも最新の本ではなく、スタッフの一押し本が、世界から集められています。

世界の名作が並ぶ「文学の廊下」も印象的でした。

とてもすっきりとした、陳列に、カテゴリーごとに紺の暖簾がかかっていました。それは、歴史の資料集で見た、暖簾が立ち並ぶ江戸の日本橋のよう。

所々に座り込んでも大丈夫なようにスペースが確保されています。

なにこのイケメンな書店!

ふと、天井を見上げると松尾芭蕉の季節の俳句がデザインされた照明。畳の休憩スペースもありました。

江戸の日本橋をイメージしたこの内装は、台湾の建築家クリス・ヤオさんが手がけたそうです。

オシャレや・・・

 

台湾の雑貨屋食材が揃う「誠品生活市集」

ここは、日本と台湾と美味しいものや日用品、キッチン雑貨が集まっています。

シンプルで、かわいらしいデザインの雑貨は、テンションがあがってしまいます。

もちろん、台湾の食材や調味料も豊富で、見ていて楽しくなります。何か買わないで、出ることなんて不可避。

この、かわいい色の家電は、台湾には一家に一台あると言われる「大同電鍋」。この鍋、蒸し・炊き・煮ができる、なかなかの万能な家電。

ここには、キッチンスタジオもあり、料理の実演イベントなども行われていました。

 

若手クリエイターの作品が集まる「誠品生活expo」

日本橋店にも、誠品生活のバイヤーによって集められた、若手クリエイターの作品を集めたexpoがあります。

ずらっと並んだ作品は、どれも可愛くておしゃれ。

市場のような華やかさがありました。

 

台湾の人気店もズラリ

老舗台湾茶のお店「王德傳(ワンダーチュアン)」は、台湾でも有名な人気店。日本初出店です。

イートインもテイクアウトもできるようで、お店の奥でお茶師の方が、丁寧に淹れた台湾茶が提供されていました。

パイナップルケーキで有名な台湾のお菓子屋さん郭元益(グォユェンイー)も、日本初出店。本場台湾の本格的なパイナプルケーキを試食・購入できます。

ほかにも、台湾で人気のスキンケアブランド「阿原 YUAN」、かわいい刺繍入りチャイナシューズが人気の「DAYLILY」なども出店してます。

見てるだけで、台湾に旅行に来たみたいな気持ちになれます。

 

日本橋店だけのもの!日本のモノ作り

もちろん、日本橋店ならではの物もたくさんあります。

吹きガラスを体験できる”日本橋玻璃工房”や、手ぬぐいの染色技法を体験できる”注染手ぬぐい にじゆら”、金属鋳造のワークショップが体験できる店”meta mate”が入っています。

かつて、日本橋はモノ作りの職人さんたちが集った街。日本ならでは、モノ作り文化が店舗コンセプトに盛り込まれていました。

ぐるっと一周しただけですが、このボリューム。

誠品生活だけで、台湾の文化と日本の文化、そして双方を融合させて編集されたコンセプト、一度にいろんなものを体験することができました。

選書はもちろん、ここに集まってるお店全てが、「日本橋」という場所を誠品生活的にまとめ上げたもので、とても楽しい体験でした。

 

日本橋の誠品生活へ行ってきた まとめ

なんかとても新鮮な体験でした。

海外からきたブランドで、自国のコンセプトを押出すわけではなく、あくまで日本橋という土地柄を理解した上で、誠品生活が台湾から見た日本を提案してくれているようで、とても楽しかったです。

世界から注目を集めるだけあって、やっぱりすごい。

百貨店というよりは、新しい体験型カルチャパークでした。

興味ある方は、ぜひ行ってみてください。

日本橋の風情を、逆輸入という形で体験できます。

ABOUT ME
hitujico/ひつじこ
hitujico/ひつじこ
九州の片田舎出身で、現在は東京都内に住んでいます。 好きなこと・興味関心は、旅行、本を読むこと、料理、美術館巡り、喫茶店巡り、文房具など。