シンガポールのローカルフードとして、もうすっかりお馴染みのチキンライス(Chicekn Rice:海南鶏飯)。
シンガポールの地元の人は、必ずお気に入りが一軒あると言われるほど、シンガポールのソウルフードです。
今回はそのチキンライスを、シンガポールの老舗で食べてきた体験・旅行記です。

シンガポールのチキンライスとは?

きっと日本人なら、チキンライスと聞いて、「オムライスの鶏肉と野菜をケチャップで炒めたご飯」が頭をよぎる人は多いはず。
私もその1人でした。
シンガポールのチキンライスとは、中国の下の南シナ海に浮かぶ島、ハイナン島(海南島)からの移住者が広めたと言われています。
ゆでた鶏肉と、その茹でた出汁でたいたお米を合わせる料理で、ご飯にチキンの旨味が染み込んで、風味豊かなのが特徴です。

とてもシンプルな料理ですが、併せてついてくるダークソイソース(黒醤油)、生姜ソース、チリソースなどをかけて食べることで、さらに旨味が倍増するお料理。
味を見ながら、自分好みでソースを併せて食べていきます。タイ料理に、”カオマンガイ”という料理があるのですが、それにとてもよく似ています。
タイ旅行に行かれた方なら、食べたことがある方も多いはず。
チキンライス四天王「ロイキーチキンライス(Loy kee Best Chicken Rice:黎記海南鶏飯)」

シンガポールには「チキンライス四天王」と呼ばれる、名店4つがあり、それが
・「チャターボックス(Chatterbox)」
・「ブートンキー(Boon Tong kee Balestier:文東記)」
・「ファイブスター(Five Star Hainanese Chicken Rice:五星海南)」
・「ロイキーチキンライス(Loy kee Best Chicken Rice:黎記海南鶏飯)」
の4つ。
その中から、今回は、「ロイキーチキンライス(Loy kee Best Chicken Rice:黎記海南鶏飯)」へ行きました。
チキンライス一筋

シンガポールの下町エリア、バレスティア(Balestier)にあり、いつも地元の人たちで賑わっています。
創業は、1953年から。50年以上もチキンライス一筋に味を守ってきた老舗です。チキンライスだけで本当にすごい。

こちらでは、スチーム、ロースト、ソイソースの3種類のチキンから選ぶことができます。私達は、ローストとソイソースをそれぞれ選びました。
チキンのダシがしっかりしみ込んだご飯が絶品

このお店の特徴は、ご飯が絶品なこと。
チキンのダシがしっかりとしみ込んでいて、ご飯だけでも食べ進めてしまえるくらい美味しい!
ローストのチキンライスも、身がふっくら。焼いているためか、とてもあっさりしていて、どんどん食べることができます。
もちろんソイソースも絶品。
こちらは、一度蒸してから味付けをしているのか、鶏肉がスッと口の中でほぐれて行きます。鶏肉も嫌な臭みもなく、とてもしっとりとしていて美味しい。
セットでついてきたチンゲン菜の炒め物を箸休めにしつつ、とても最後まで美味しく食べることができました。
こんなシンプルな料理なのに、見た目から想像した以上に、何倍もおいしかったです。
さすが、老舗。
アクセス、料金など
MRTで行く場合は、最寄はブーン・ケン駅(Boon Keng)かファーラーパーク駅(Farrer Park)ですが、どちらからも歩いて20分ほどかかるので、タクシーで行った方が分かりやすいかもしれません。
タクシーだと、中心部のオーチャードからでも10分ほどです。
近くには、これまたチキンライス四天王のブートンキー(Boon Tong kee Balestier:文東記)や、バクテー発祥のお店ファウンダーバクテー(Founder Bak Kut Teh Restaurant:発起人肉骨茶餐室)などがあり、シンガポールのローカルフード激戦区です。
チキンライスのお値段はだいたい、1人S$15程度でした。
まだまだある!絶対美味しいシンガポールのチキンライスのお店
ブートンキーバレスティア店(Boon Tong kee Balestier:文東記)

先ほどから、チキンライス四天王として、たびたび名前の出るこのお店。
シンガポールでは、おそらく一番有名なチキンライスのお店です。
1979年に、チャイナタウンにあった小さな屋台から始まったお店。シンガポール内に、8店舗あります。
その中でも、特に美味しいと言われているのが「バレスティア本店(Balestier)」。市街地に近い場所にあります。
こちらのおすすめが「Signiture Boiled Chicken」。蒸し茹でのチキンです。チキンは、プリプリです。
ここでは、チキンとライスをそれぞれに注文するスタイル。ライスの注文忘れに注意です。ここもまた、ライスがとてもおすすめ。
バレスティア店は、市街地に近いとは言っても、やっぱり駅からはどれも遠いので、タクシーがバスですが、タクシーの方が迷わず無難です。
営業時間は、深夜4時までとパワフルに営業。
お値段は、だいたい1人S$10ほど。
ウィーナムキー(Wee Nam Kee:威南記)

正式名称は「Wee Nam Kee Hainanese Checken Rice(威南記海南鶏飯)」といい、1989年に創業したお店です。
地元の人たちには、ウィーナムキーとして親しまれています。
当初は、家族で営業する小さなお店だったようですが、現在はシンガポールに4店舗、日本に3店舗あります。
日本の田町にある日本本店は、休日などは行列ができるほど。
シンガポールでは、ユナイテッドスクエア店が、本店として有名ですが、旅行者には、マリーナスクエア店もアクセスが良くて人気のようです。
ユナイテッドスクエア店は、お昼過ぎにはオフィスビルのサラリーマン達で長蛇の列ができています。
こちらもロースト、スチーム、ソイソースの3つから選ぶことができます。常連さんは、スチームのファンが多いそう。
チキンライス単品ではS$4.8で、スープとライスがつき、とてもお手頃。しかし、飲み物はお水も有料なので要注意。
ユナイテッドスクエアは、MRTで行くならノベナ駅(Novena)が最寄です。ショッピングモールなので、とてもアクセスが良いです。
マリーナスクエアはマリーナベイサンズがあるベイエリアの対岸なので、こちらもアクセス良しです。
現地のお店はFacebookに公式ページがあります。
ティエンティエンチキンライス(Taian Taian Chicken Rice:天天海南鶏飯)
こちらは、チャイナタウンにあるマックスウェルフードセンター内のホーカー(屋台街)あるお店。
2016年のミシュランガイドで紹介され、一気に注目されるお店になりました。
ホーカーで美味しいお店を見つけるポイントとして、行列ができているお店に並ぶこと。多少並んでも、間違いなく安くて美味しい物を食べることができます。
しかし、このお店の行列はいつも群を抜いて長い列ができています。ホーカーは、とても回転が早いので、多少待っても皆並んでいます。
お値段は、中サイズでなんとS$5。日本円で380円ほど。驚きのコスパ。
この値段で、ミシュラングルメを食べることができるのも、シンガポールの魅力。
男性の方なら「大」でも美味しく食べることができると思います。
いつも11時頃からオープンし、チキンがなくなり次第終了です。
こちらのお店は、チャンギ国際空港近くにも支店があります。MRTの最寄は、タナ・メラ駅(Tanah Merah)。
駅から15分ほどと、少し不便な場所なので、行かれる際はタクシーがオススメです。
Facebookに公式ページがあるので、興味ある方は見てみてください。
シンガポール老舗の絶品チキンライス体験記まとめ
シンガポールの国民食チキンライス。
高いところから、お手軽に食べることができるホーカーまで、本当にたくさんのお店があります。
現地の人が、必ず一軒お気に入りがあるというのも納得。
前回の火鍋の記事でも書きましたが、本当にシンガポールは美味しいものがたくさんあるグルメ天国だと思います。
日本に進出しているお店もあるので、日本でも食べることができますが、やっぱり現地で食べた方が美味しい。
とっても気軽に食べることができる、シンガポールのソウルフードなので、ぜひ行かれた際は、地元の方に混じって、旅の気分を味わいながら食べてみてください。