7月の海の日を含む大型連休にスタートが前倒しされたGo Toキャンペーンのひとつである「Go Toトラベル事業」。
今年の年初には、まさか夏になっても世界中で移動制限がかかっているなんて、想像もできませんでした。
自粛続きのこの数ヶ月間、まさに飛びつきたくなるようなキャンペーンが始まります。
しかし、まだまだ現状は油断できない状況。その現状をふまえつつも、少し気になったので調べてみました。
旅行代金が最大半額になるというウワサは本当?どんな手続きが必要なの?感染症対策って大丈夫?
私が、個人的に気になった点を調べたまとめです。

GoToトラベル事業(GoToキャンペーン)とは?

ではまず、そもそものGoToキャンペーン事業について。
詳細は、観光庁のホームページの「令和2年第1次補正予算の概要」というちょっと難しい項目で7ページのPDFにまとめられています。
今後もいくつかの「Go To ◯◯」が予定されていますが、その中の1番の目玉が今回の「Go To トラベル」です。
おそらく、夏休みに向けていろんな「Go To ◯◯」事業が動きだすと思われます。
ほほぅ。
GoToトラベルの概要とは
概要としては
- 国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援。
- 支援額のうち、①7割は旅行代金の割引に、②3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与。
- 1人1泊あたり2万円が上限(日帰り旅行については、1万円が上限)。
- 連泊制限や利用回数の制限なし。
- 7月22日(水)から開始。
- 7月27日(月)以降、旅行業者、予約サイト、旅の直販予約システムなどにより、準備が整った事業者から、割引価格での旅行の販売を実施。
ということらしいです。
事業開始は、22日からなのですが、販売開始は27日からなんです。
そして、ん?半額を支援で、7割が旅行代金???
もぅ、割引の割引って複雑や・・・
旅行代金の割引は実質35%

ということです。
つまりは、旅行の宿泊費もしくは交通費のから
旅行代金の半額の金額×7割=35%割引
ということです。
そして、旅行先で使える現金に変わるものとして
旅行代金の半額の金額×3割=15%
は、地域共通クーポンとして旅行先で使えるクーポンということのようです。
なので、旅行代金が半額になる!!というのは、旅行に使うと思われるお金の半額を支援してもらえるということ。
旅行代金というと、交通費・宿泊費をついつい想像していしまいますが、ここは要注意。
こちらは、観光庁の事業説明のPDFからお借りした、支援額の一例の説明図です。
ちょっと、半額!?と浮き足立ってしまったので、なんだ・・・感はありますが、割引率で言えば旅行代金のみでも、35%なので、かなり大きな割引なのではないでしょうか。
そして、支援額の上限は2万円まで。なので、4万円までの旅行であれば、クーポンも含めて実質半額です。

GoToトラベル利用時の注意点について

先ほども書いたように、このキャンペーンがスタートするのは、7月22日(金)(販売は、7月27日)からです。もう、スタート目前です。
地域共通クーポン実施は9月1日以降です

え?どういうこと???
そうなんです。私も、早とちりしていて7月から全て実施と思っていたので、半額じゃないやん!と思ったのですが、そうなんです。笑
地域共通クーポンの実施は、9月1日以降で別途お知らせする日です。なので、9月1日以降の地域共通クーポンが実施される日までは、旅行代金割引分の35%のみです。
ご注意ください。
今回のGoToキャンペーンは、8月にスタートだったものをかなり前倒ししてスタートしたので、もしかしたら地域共通クーポンまでは間に合わなかったのかも知れません。
なんだか、現場のバタバタ感が伝わりますよね・・・。
実施は、9月なので、加盟店の説明会が7月13日(月)からスタートしたばかりです。どのくらいの店舗でクーポンの利用ができるかはまだよくわかりません。
しかし、これまた観光庁のホームページPDFよると、以下のことが決まっているようです。
- 割引額は旅行代金の15%
- 旅行先の都道府県、近隣県において旅行期間中に限って使用可能(→どうやら電子と紙の媒体がある?)
- 無料譲渡、売却などは禁止 などなど
旅行後に割引分の申請もできますが、まだ具体的には不明

いやいやいや、7月22日ってもう予約しちゃったよ・・・、なんで27日から販売開始なの?という方もいると思いますが、それでも大丈夫!
当初は、キャンペーン開始前のものは対象外としていましたが、7月10日に観光庁から発表された内容では、対象期間の旅行であれば、事前に予約したものでも、旅行後に申請すれば、割引分のお金が戻ってきます。
なので、海の日からの連休で旅行を計画していたのであれば、後日申請して、割引いた分の金額を戻してもうこともできるようです。
では、申請する方法はというと、以下の書類を事務局に郵送、またはオンラインで送って、確認ができ次第戻ってきます。
- 申請書(様式は事務局のホームページ、宿泊施設で入手可)
- 領収書(原本)
- 宿泊証明書(宿泊時に宿泊施設から入手)
- 個人情報同意書(様式は事務局HP、宿泊施設で入手)
この書類が、事務局で確認された旅行者に、口座振込、またはクレジットカード振込されるようです。
後日申請する場合は、旅行先では、忘れずに宿泊証明書を貰わなければいけませんね。
事務局は決定したけれど、具体的にはまだこれから
では、書類の送付先である「事務局」はどこ?
7月10日に観光庁は、公募した事務局の実施事業者について、以下の団体に決まったと発表しています。
[ツーリズム産業共同提案体]
<共同提案体>
<協力団体>
- 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会
- (一社)日本旅館協会
- (一社)日本ホテル協会
- (一社)全日本シティホテル連盟
- (株)リクルートライフスタイル(じゃらんnet)
- 楽天(株)(楽天トラベル)
- ヤフー(株)(一休.com・Yahoo!トラベル)
*JTBが入っているので、おそらく「るるぶトラベル」も含まれるかと思います。
*窓口がある団体は太字になっています。
観光庁の発表内容を見る感じだと、「共同提案体」というのが事務局として中心になり、「協力団体」がまさに運営に協力するということのようです。
しかし、今現在、ホームページなどを確認してみましたが、申請書類等のページは準備されていないようです。
どのような手続きになり、送付先などがどこになるのかといった情報はまだまだのようです。(2020年7月14日現在)
基本的にはパックツアーが対象です

こちらも要注意です。
基本的には、おそらく先ほどの協力団体を通したパックツアーが対象のようです。
個人手配の場合、交通は基本的に割引対象外。
つまり、航空券安くなるじゃないか!!と思っても、個人手配では宿泊費のみが対象になります。
例外として、宿泊に準ずるクルーズや、夜行フェリー寝台列車などはOKのようです。
1番気になる感染症対策ってどうよ

旅行するのはいいけど、感染症対策はどうするの?大丈夫なの?という不安に対して。
観光庁の事業概要によると、「新しい旅のエチケット」の利用者への周知を実施するとなっています。
新しい旅のエチケットとは

6月19日に旅行者視点で、感染防止医の留意点等をまとめたもので、旅行連絡会加入団体などにより、旅行者へ周知を実施するとなっています。
内容としては
新しい旅のエチケット
- 旅先の状況確認、忘れずに。
- マスク着け、私も安心、周りも安心。
- 楽しくも、車内のおしゃべり控えめに。
- 旅ゆけば、何はともあれ、手洗い・消毒。
- おしゃべりをほどほどにして、味わうグルメ。
- 間あけ、ゆったり並べば、気持ちもゆったり。
- こまめに換気、フレッシュ外気は旅のごちそう。
ということのようです。
また、5月以降、業界団体は感染症専門家の助言を受けながら、業種別のガイドラインを作成したようです。
各エリア、場面ごとにおける留意点や対策などの取り決めがあるようで、主に、宿泊団体やバス会社などが対象のようでうです。
GoToキャンペーンとりあえずまとめてみました

というわけで、GoToキャンペーンを、現段階でわかっていることを、とりあえずまとめてみました。
「hitujico」では、あまり話題ネタみたいなものは、取りあげてこなかったのですが、旅に関連ということで調べてみました。
使い方は人それぞれ
私の個人的な感想は、「ちょっと使いにくいなぁ・・・」と思いました。
これまでのブログでも書いているように、私は1人もしくは多くても2人ほどでしか旅をしていないので、個人手配が中心です。
そして、それほど宿にグレードを求めるよりは、行きたい場所に行き、見たいものを見て、食べたいものを食べるという旅が中心。
なので、個人で交通も宿も予約がほとんどなので、これまでのような旅行だとちょっとなぁ・・・といった感じ。
でも、逆に、団体パックツアーなどで旅行したい!という方は、使いやすいのではないでしょうか。
宿泊に関しても宿泊日数に制限もありません。家族でのんびりパックツアーでお出かけがしたい!という方は、かなりお得だと思います。
まだ決まっていないことも多いのでこれから
あと、地域共通クーポンの詳細などもまだまだこれから。どのようなお店で利用できるかも、今の段階ではわかりません。
そして、事務局のアクセス先なども、まだまだ準備中の様子。
もう少ししたら、もっと具体的な情報があるのかも知れません。
あと、やはり気がかりなのが、感染症対策。最終的には、旅行者に任されているのかな・・・という印象でした。
こればかりは、旅行する人たちの意識と責任になるのだと思いました。
また、新しい情報や、変更などもあると思うので、何かあれば、追記したいと思います。
追記情報
東京都の直近の現状を踏まえて、新たに修正点などが加えられました。
2020年7月17日

7月17日付で、今回の「Go Toトラベル事業」いわゆるGo Toキャンペーンについて、修正項目が追加されました。
また、感染症対策として、事業者にも旅行者にしっかりとした注意喚起が行われました。

事業者側に対しては、
- 検温と本人確認の実施
- 3密対策の実施(利用人数、時間の制限など)
- ビュッフェ方式の食事に対しての提供工夫
- 大宴会を行う旅行を控えること
などが提案されています。
旅行者に対しても、
- 「新しい旅エチケット」の実施
- 団体旅行を控える
などの提案がされています。
私も含めて、東京都内にお住まいの方は、対象外となりました。
近日の感染者数の増加数から考えると、仕方なかったのかもしれませんが少しびっくりしました。
また、感染症対策についても、より詳細にエチケット事項が示されました。
今後は既に予約していたツアーのキャンセル費用などに関しても、検討中とのことです。まだ追加情報がしばらくはありそう。
スタートは、7月22日からなのは変更なしというとこなので、また事業がスタートしてから様々な改定事項がありそうなので、様子を見てから検討してみるのもありかもしれません。
2020年7月21日
すでに予約していた、ツアーのキャンセル費用などについて、全額補償を行うことが発表されました。
対象となる予約の時期は、「7月10日〜17日に予約された東京発着の旅行」。
まって!もうキャンセル料払ったんだけど!という場合でも、旅行会社が返金し、国が旅行会社に損失分を補償するということのようです。
具体的な手続きなどは、観光庁のサイトなどでも特に明記されていないので、キャンセル料を払ってしまったという方は、旅行会社に問い合わせてみた方が良いかもしれません。
Go To イートもはじまるらしいよ

さらに同じ日の7月21日に、次なる「Go To キャンペーン」として、「Go To イート」が8月末あたりにスタートすることも発表されました。
内容としては、各都道府県で使える食事券で、購入額(1度の購入金額は2万円が上限)の25%が上乗せ。
また、オンラインの飲食サイトで予約した場合は、次から使えるポイント(昼食500円、夕食1000円)がつくというもののようです。

こちらに関しては、まだまだこれから具体的なことが決まってきそうです。
しかし、やはり感染症の状況によって、「Go To トラベル」も二転三転したので、そのほかの「Go To ◯◯」もまだ追記事項がありそうです。
