いまや世界中で人気となった、スタジオジブリ によるジブリ映画。
私も小さい頃は、いつかトトロに出会えるかもしれないと信じたものです。
そんな、とても多くの人に親しまれ愛されているジブリ映画。その聖地である「三鷹の森ジブリ美術館」へ行ってきたので、今回は紹介したいと思います。
三鷹の森ジブリ美術館 概要

では、まず「三鷹の森ジブリ美術館」についてまとめてみました。
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三鷹の森美術館公式ホームページ |
三鷹の森ジブリ美術館とは

2001年に、東京都の三鷹市の井の頭公園のすぐそばに開館しました。
とてもかわいらしいく遊び心満載の楽しい色合いの外観で、宮崎駿監督のスケッチを元にデザインされたものです。
この外観が、本当にかわいい。もうここから、ジブリの世界が始まっています。
正式名称は「三鷹市立アニメーション美術館」。意外にも三鷹市立の美術館なんです。
しかし、スタジオジブリ との関係はもちろん深く、この美術館の発案も宮崎駿監督。歴代の館長も、ジブリ関係者です。
チケットの予約方法
完全予約制の定員制です。1日4回(10時、12時、14時、16時)の入場時間があり、希望の時間を予約します。
予約は、ローソンチケットから予約し、ローソン店舗のLoopiでチケットを購入します。ローソンで直接、Loopiで予約することもできます。
毎月10日から、翌月分のチケットが販売されますが、週末などはあっという間に完売してしまいます。
その他、平日なども、海外からの来館者で埋まってしまうので、当日や前日にチケットを探すのは難しいです。あらかじめ予定を立てて、チケットを予約することをオススメします。
また、チケットを購入しいざ入館!!という時も、身分証明書が必要になります。
これは、チケットの転売防止のため、チケット購入した本人か確認するものです。
身分証明書がないと入館できないこともあるので、必ず身分証明書を携帯してください。
目の前で門前払いは、あまりにも悲しすぎます・・・。
入場料は以下の通り
- 大人・大学生 – ¥1,000
- 高校・中学生 – ¥700
- 小学生 – ¥400
- 4歳児未満 – 無料 入場は予約時間の30分後まで。
アクセス
JR三鷹駅北口より、徒歩15分です。
玉川上水沿いに「風の散歩道」という看板があり、その看板通りに行くと、三鷹の街を楽しみながら三鷹の森ジブリ美術館へ到着できます。
JR三鷹駅北口より、バスも出ており、三鷹市コミュニティバス「みたかシティバス」で三鷹の森美術館ルートに乗ると、5分ほどで到着します。
車で行く場合は、美術館自体に駐車場はないので、一番近い井の頭公園の駐車場を利用するのが便利です。
三鷹の森ジブリ美術館狙い目は開館すぐの時間

ジブリ美術館は、完全予約の定員制ですが、入替制ではないので、お昼の時間は人が多くなってしまいます。
なので、一番空いてるのは10時の時間帯。まだ人も少ないですし、時間を気にすることなくのんびりと見て回ることができます。
来館者の半数以上は海外から
指定の時間前から、美術館前には列ができます。身分証明書とのチェックなどもそこで行われます。
私が行った時は、平日でしたが開館30分前からすでに行列。半数は海外からの観光客でした。
三鷹の森ジブリ美術館の内部はジブリ映画そのもの

朝10時の時間に予約をして、並んだので入館したのは10時15分くらいでした。入り口すぐの「ごあんないじょ」でチケットを中のミニシアターでの観覧券に交換してもらいました。
ドーム型の玄関ホールで、天井には、ステンドグラス。太陽の光が降り注いで、とてもすてきです。
トトロやジジなどのキャラクターも描かれていて、色彩もジブリそのもの。早速ワクワクします。
残念ながら、館内は撮影禁止。余計に目に焼き付けなければいけません。
千と千尋を彷彿とさせる高いエントランス
「ごあんないじょ」を抜けて中に入ると、たかーいエントランスに抜けます。
地下1階から最上階までの吹き抜けになっていて、太陽の光がたくさん降り注いでいます。上を見上げると、そこには縦横に連なる階段と渡り廊下。
その景色は、まぎれもなく『千と千尋の神隠し』の「油屋」そのものです。どこにどの階段がつながっているのか、考えて見上げるだけで超楽しい!
横にはエレベーターもあり、まさにあの千尋が「油屋」で神様たちと一緒に乗っていたエレベーターにそっくり。
パンフレットにも「迷子になろうよ、いっしょに。」とあるように、順路はありません。みんな好きなように、階段を上り下りして動きまわっています。
三鷹の森ジブリ美術館 地下1階
まず、玄関ホールを抜けてエントランスに出てきた場所が地下1階です。
「動きはじめの部屋」
まず入って右手にあるのが、常設展示の「動き始めの部屋」。「絵を動かす」仕組みなどを、さまざまな見せ方で展示しています。
アニメーションの原型となった「ゾートロープ」や、遊べる仕掛け、昔のフィルム映画の機械で動画を映していたり。
まるで、アニメーションと、映画の歴史資料館みたい。
平面の絵や、動かないフィギアなどが、動画となってまるで生きているように動き出す瞬間をみると、アニメーターさんって、本当に命を吹き込む仕事なんだと実感します。
カリオストロの城クラリスの部屋「土星座」

エントランス奥にある、オリジナルの短編アニメを見ることができる映像展示室。ミニシアターです。
ここで入り口で交換してもらったチケットを使います。
ここでしか見ることができない短編アニメです。このシアターが本当にかわいい。
天井には青空が描かれており、この屋根は、ジブリ作品ではありませんが、宮崎駿監督の『ルパン三世カリオストロの城』で、クラリスが閉じ込められていた部屋の天井です。
シアターですが、上映まではとても明るく光が入るお部屋です。
三鷹の森ジブリ美術館 1階
続いて1階へ。
「映画の生まれる場所」
常設展示の「映画の生まれる場所」と呼ばれる部屋へ。アニメーション映画を作る過程を、5つの部屋に分けて紹介しています。
中に足を踏み入れると、まるで宮崎駿監督の部屋。あちらこちらにスケッチが貼られていて、今まさにここに座っていたかのようなリアルな温かみが残っているような部屋。
机には、あのシーンでこんなもの見たかも・・・と思うような模型や雑貨などが置かれています。
この部屋を見るだけで、映画を作る情熱と苦悩が伝わってきます。
デスクの周囲にはあふれんばかりの本も積み上がっていて、宮崎駿監督がどんな本から、アイデアをもらっていたのか知りたくて、思わずじーっと眺めてしまいました。
そして、私が行ったと時は、企画展示として「映画を作る仕事展」をしていました。
ジブリ映画の監督たちのこだわりと、それを実現するための色彩などの表現。
これを当時は手書きでおこない、絵具で色を探していたのだと考えるとすごい労力。
絵コンテなどの展示もありましたが、とても詳細に書き込まれていて、素人が見ても「あ、あのシーンだ」とわかるものばかり。
すごい熱量とこだわりが、あのすてきなジブリの世界観を作り上げたんですね。
カフェ「麦わらぼうし」

1階からはカフェデッキへ出ることができます。大きな松の木があり、木陰を作ってくれていました。
オレンジの外壁と真っ赤な窓枠、色とりどりのタイルの手洗い場など、これまたかわいい。

こでは、ジブリ作品に登場したような、かわいい料理をいただくことができます。
軽食も販売しており、私たちはホットドッグ(¥500)とフライドポテト(¥450)で簡単な食事を済ませました。

かなり人気で混雑もしているので、気になる方は真っ先に向かった方が良いかもしれません。
ここでしか味わえない、かわいいメニューがたくさんあります。
三鷹の森ジブリ美術館 2階
かわいいウッドデッキを登って、2階へ向かいます。
図書閲覧室「トライホークス」
ここは、おすすめの児童書や絵本を紹介しています。懐かしい本がたくさんありました。
ジブリの作品になった本だけでなく、小さい頃に夢中になって読んだ名作ばかりが揃っていました。
これはもし、ゆっくりするスペースがあったら子供たちは楽しいんじゃないかなぁ〜懐かしくて、とてもワクワクしました。
さっきの「映画の生まれる場所」といい、ここといい、ジブリ図書館がジブリ書店を作って欲しいです!!
ネコバスルーム
おっきなネコバスに乗ることができます。私が行った時はちょうど地元の幼稚園の子供たちがいて、みんな夢中になって遊んでいました。
子供たちはもう、他のものには一切お構いない。ネコバスに夢中でした。
でも、そうだよなぁ〜。私も乗りたかったもん、ネコバス。
とても楽しそうでほほえましかったです。
残念ながら、ネコバスは小学6年生まででした。
ミュージアムショップ「マンマユート」

言わずと知れた、ジブリ美術館のグッズを買うことができる場所。もう、すべてが欲しくなってしまうくらいかわいいです。
特にピンバッジが人気でした。人気のクッキーやポストカードなども、とてもかわいかったです。ここでしか買えないものが盛り沢山でした。
三鷹の森ジブリ美術館 屋上庭園

ジブリ美術といえばここ。巨神兵のいる屋上庭園です。
まさにラピュタの世界

ここは、写真がOKということもあり、よくSNSなどでも見かけますよね。この美術館の守り神、巨神兵がいます。
もう、ラピュタファンは興奮がとまりませんよね。このとても大きな、巨神兵の奥には、大きな飛行石もあります。どうしてもやってしまうムスカごっこ。
「読める〜読めるぞ〜」と言いたくなるほど、ここはラピュタ。再現へのこだわりがすごいです。
そのほかにも数々のこだわり

楽しさまだまだ、紹介し切れないくらいたくさんのこだわりが詰まっていました。
カフェのウッドデッキから下には、中庭があり、井戸もあります。
小窓にはまっくろくろすけも。こんな小さな美術館なのに、ずーっと終始発見があり、楽しく過ごすことができました。
三鷹の森ジブリ美術館 まとめ
終始ワクワクしっぱなしでした。きっとまだまだ、見つけ切れなかったこだわりや過ごし方がたくさんあるんだと思います。
最初にパンフレットに書いてあった「迷子になろうよ、いっしょに。」というあのフレーズ通り。
ずーっと館内をグルグルしながら、いつの間にか私もジブリの主人公たちみたいに、違う世界に迷い込んだ気持ちになりました。
夢があって、物語がある場所って平和ですね。子どもの頃に感じた、あのワクワクした気持ちに大人もなれる場所でした。
そして、その気持ちってとても大事よねって感じることができた場所でした。
今回おすすめの旅の本
誰も語らなかったジブリを語ろう 押井守
「映画に筋の通った構造を作り上げるのが監督の仕事」と考える押井守監督が、『奔放なイマジネーションをぶつけ感性で映画を作る』宮崎駿監督を語る。
コンセプトがとても面白い本です。押井監督がなかなか本音で語っています
ジブリファンの人も押井ファンの人もどちらにもオススメです。