シンガポールといえば、マリーナベイサンズやカーデンズバイザベイ、かわいいプラナカン雑貨。
とても華やかで、色鮮やかで多国籍文化な国というのはもちろんですが、実はとってもディープないかにもアジアな国らしいスポットもあります。
今回は、そんなシンガポールの中心部を少し外れたディープなシンガポール旅の旅行記です。
シンガポールのディープな食文化カエル!「カエル牧場(Jurong Frog Farm)」

”カエルを食べる”というのは、海外の食文化でたまに聞くことはありますが、ここシンガポールでもカエルを食べる文化があります。
中華料理をはじめ、カエル料理はかなりメジャーなようで、食用カエルを育てている「カエル牧場(Jurong Frog Farm)」なるものがシンガポールには存在してます。
都市国家シンガポールですが、マレーシアとの国境に近い北西部のエリアには、牧場や農地などがたくさんあり、カエル牧場もここにあります。
国境近くといっても、中心部から車で30ほどです。
いざカエル牧場 Jurong Frog Farm へ

少し離れた場所なので、朝からタクシーで移動。
周りには何もありません。
入り口からカエルがご招待してくれます。
園内は、地元の人を中心にチラホラいる程度で、あまり混雑はしていません。見学は、自由。カエルの餌を購入してカエルにあげることもできます。

カエルは、大きな生簀のようなものが並んでいるところで飼われていて、さすが牧場というだけあって、大量のカエルがいました。
食用になるだけあって、カエルがどれも立派・・・。餌を購入しても、あまり食べてくれないようで、きっと十分に餌をもらって育っているのだと思います。

生簀は、ずーっと並んでいて、卵、おたまじゃくし、カエルと生育別に飼われていました。
こんな大量のカエルとおたまじゃくしを見たのは、もちろん人生で初めて。
実際にカエルを食べることもできる

施設内には、小さなショップがあって、ここでフライド・フロッグを食べることができます。
フライド・チキンっていうので、カエルもフライにしたらフライド・フロッグなのですが、慣れないとちょっとした違和感。笑
その場で揚げてくれ、揚げたてをいただくことができます。
お値段は、1プレートでS$16。カエルにしては、高いと思うのですが、そもそもカエルの相場が分からないので、そんなものかもしれません。

そして、カエルのお皿に乗って出てくるというシュールさ。
マスタードとケチャップもついてきました。
味は、チキンに近いけど、食感は白身魚。一度食べてしまえば、そんなに違和感はありません。
シンガポールでは、ホーカー(屋台街)でもカエル料理は食べることができ、甘辛く煮込んだものをお粥と一緒に食べることが多いです。
なので、フライは少し珍しいかもしれません。
このエリア、様々な養殖場や農場が密集しているエリアで、近くにはカニの養殖場や葉物野菜の屋内農場などもありました。
カエルが養殖されるほど、シンガポールでは需要があるんですね。
シンガポールの公営競馬場「グランジ競馬場(Singapore Turf Club)」

アジアでは、日本以外にも韓国、中国、香港、フィリピン、マレーシア、タイ、インド、UAEなどにも競馬場があり、日本の種牝馬なども輸出されているそうです。
先ほどのカエル牧場から、車で10分ほど移動した場所クランジ(Kranji)にあります。
このグランジ競馬場では、高岡 秀行さんという日本人の調教師さんも活躍中だそう。
私は、競馬は全くわからず、もちろん競馬場に来たのも初めて。
なので、馬券の買い方すらわからないので、おとなしく一緒に来た人たちが購入した馬券に乗っかり、一緒に楽しみました。
シンガポールの競馬

シンガポールは、イギリスの統治下時代があったことから、イギリス発祥のスポーツである競馬はアジアの中でも早くから行われていました。
1843年には競馬が行われていたそう。
グランジ競馬場は、1999年に建設された、シンガポールターフクラブというクラブが所有する競馬場。
初めて競馬場に来たのですが、とても見晴らしが良く、想像の何倍も綺麗でした。
席も色々あるようで、私たちがいたグランドスタンドは、皆さんカジュアルで普段と変わらない格好をしていましたが、良い席になるとドレスコードがあるそうです。さすが紳士のスポーツ。

とても穏やかで、のんびりと馬を眺めて競馬を楽しむことができました。
なんとこの日、友人が競馬で少し当てて、この後の工程の費用は、全てお世話になりました。笑
太っ腹すぎるのですが、いきなり当てたお金だから、パッと使うのが良いんだよとのこと。
なるほど、と納得するようなしないような。
シンガポールのこの競馬場は、イギリスの影響を色濃く受けているようで、元々はシンガポールの上流階級の人たちの社交の場だったようです。
しかし、現在は普通に一般の人も観光客も気軽に入り、楽しむことができます。
シンガポールの海老釣りプロウニング(Prawning)

さて、競馬でのプチフィーバーを経て、少し懐の暖かくなった私たちは、MRTで最寄駅のグランジ駅(Kranji)から、イーシュン(Yishun)という町へ移動。
シンガポールで人気の娯楽、プロウニングを体験しました。
プロウニングとは

魚釣りをフィッシング(Fishing)というように、エビ釣りのことをプロウニング(Prawning)というそうで、シンガポールではちょっとした娯楽。
私たちが、行ったのはイーシュンにある、ORTOという釣りのレジャー施設の中にあるエビの釣り堀。
日本の釣り堀よりも、もっと幅広い年代に利用されていて、家族づれやカップル、友人同士など地元の人たちで賑わっていました。
料金は1時間20S$。ちょっと強気な価格設定な気もしますが、競馬のお陰でちょっと安心。
これまた私は、釣りもあまり経験がなく、スタートは上手く行きませんでした。
しかし、浮きがしっかり沈んてから引き上げるというコツを掴むと、これが結構楽しい。やっぱり釣れると嬉しい!

しかも、これまた釣ったエビは追加料金なしで、その釣り堀のBBQ施設で焼いて食べることができます。
そのまま、グリルしただけなのですが、予想以上に美味しい!ビールが欲しくなるのは仕方がありません。
え、エビの釣り堀?とあまり期待していなかった(失礼)のですが、本当に楽しかったです。これは、娯楽として親しまれる理由が少しわかります。
この日は、この後、チャイナタウンへ移動し、ホーカー(屋台街)で食事。競馬の恩恵でマッサージまでして帰宅しました。
ディープなシンガポールプランまとめ
とてもディープなシンガポールを堪能した1日でした。
シンガポールは、とても小さな国ですが、少し郊外へ足を伸ばしてみると、まだまだゆったりとしたアジアの街並みを残しています。
今回訪れた場所は、シンガポールの北部のマレーシアとの国境の近く。
都市部の華やかさと違い、現地の人たちの様子をとても身近に感じることができました。
巡った場所は、いわゆる観光向けの施設ではなく、現地の人たちが素朴に楽しむ場所なので、あまり華やかさはありません。
しかし、海外の人の暮らしや、ディープな生活をのぞくことができたのは、とても新鮮な経験でした。
日程の限られた、短い旅行ではなかなか行くことは難しいと思いますが、少し違ったシンガポールの顔もお伝えできたなら嬉しいです。
中心部から1時間しないアクセスで、本当にいろんな顔を見せてくれるシンガポール。
とっても魅力的な国です。
